サーバー・ベースドコンピューティングとシンクライアント化
現在殆どの事業体に多数のパソコンが導入され、10Baseや100Baseの比較的高速なネットワークで接続され、1人1台の環境となり、ある意味快適な作業環境が整ってきたといえます。しかしその反面、個人毎に異なる環境設定や、人の移動や増減にともなうPCの設置、度々の機能アップによるアプリケーションのバージョンアップ・インストール作業、高性能化する一方のハードウェアのメンテナンス・運用・管理・維持費など、ハード/ソフト/管理者を含めたトータルコスト(TCO)が無視できない大きな問題となってきています。 そこでアプリケーションなどの資源はサーバー側で一元管理し、クライアント(個人のPC)側には複雑で高価なパソコンは使用せず、表示や入力部など最低限の機能だけを持ち、かつハードディスクなどの駆動部も持たない低価格な専用端末(シンクライアント)を配備することにより、アプリケーションのインストールやバージョンアップ、個人毎の環境設定など、全てはサーバー側で更新・完了してしまう、サーバー・ベース・コンピューティングを利用したシンクライアントシステムの導入による、トータルコストと管理者コストの削減が大変注目されています。
サーバー・ベース・コンピューティングはUnixの世界ではX端末として、WindowsNT/2000の世界ではターミナルサービスの機能として提供されており、またサードベンダーの提供するMetaFrameやTarantellaサーバーと組み合わせることにより、マルチプッラトホーム対応や、アプリケーションのWeb化を行うことが可能となります。
リソースの一元管理 |
データ漏洩の防御 |
セキュリティの向上 |
OS、アプリケーションはサーバで一元管理される為ソフトの導入・更新はサーバのみでOK。 クライアントへの ●インストール ●バージョンアップ ●各種周辺機器・環境設定 に関わるコストの大幅削減 |
クライントPC側にはHDDなどの記憶装置や外部デバイスを持たせない為、データ(情報)の ●不正コピー ●持ち出し ●盗難 ●個人情報の持ち出し ●機密保持データ漏洩 に を防ぐことができます。 |
ステムやアプリケーション、データなどは全てサーバ側で一元管理されるので、クライアントに対する、外部からの ●ウイルス感染 ●不正アクセス・侵入 を防ぐことができます。 |
低故障率・低騒音・省エネ |
サーバベースコンピューティングの導入
によるパソコン管理コストの削減法
システムの 導入・設定・運用・拡張 保守・教育・人件費・etc TCOの削減 |
バックアップの一元管理 |
クライアントPC側にはHDDやファンなどの稼動部を持たないため、 ●故障率が大幅に低減 ●低騒音 ●省エネルギー ●耐久性の向上 ●信頼性の向上 |
ユーザデータ、環境設定などは全てサーバで一元管理できるので、個人毎の ●データのバックアップ ●設定情報のバックアップ に関わるコストの大幅削減 |
|
管理者コストの低減 |
Webソリューション |
ユーザメリット |
全ての管理はサーバ側で一元管理できるので、部署毎の管理者は不要となり、窓口も1本化され、以下の管理者コストを ●サーポート人員 ●導入・運用・拡張・保守 ●通達・配信 に関わるコストの大幅削減 |
MetaFrameやTarantellaサーバと組合せることにより、Webベースドコンピューティングへ発展 ●ブラウザからアプリケーションを実行可能に ●サーバの負荷分散 ●etc |
コンピューティングインフラストラクチャーの提供 ●面倒なインストール ●バックアップ・アップデート から開放 ●管理コストの大幅削減 ●サポート窓口の一元化 ●使用環境の統一 ●故障しにくいシステム TCOの削減 |